2021年2月中旬FX予想 気になる株価急落のタイミングと為替相場への影響

FX【リテラシー向上編】
ご興味のある方はこちらから公式サイトへ

日経平均株価がおよそ30年ぶりに高値をつけました。世界的に金融緩和のトレンドが強くなっている影響によるものでしょうが、問題は「いつ株価が急落するのか?」ということでしょう。コロナ禍で経済自体は低調ですから、やはりいつかはこのバブルが弾けると予想している人も多いはずです。そのときには為替相場はどう動くのでしょうか?

株価急落 → ドル買いでドル円は上昇

ご興味のある方はこちらから公式サイトへ
ご興味のある方はこちらから公式サイトへ
LINEFX_通常

外国為替の状況

ドル円は下落トレンドを抜け、1ドル106円目前

2月8日14時時点では1ドル105円半ばで推移しています。

DMMFX ドル円の日足チャート

一時は106円に触れる寸前まで上昇しましたが、2月3日に発表された1月米雇用統計の結果で勢いをやや失っています。

ちなみに1月の雇用統計は、NFP(非農業部門雇用統計)がプラス4.9万人。事前予想がプラス5.0万人だったのが、いつの間にかプラス10.0万人になっていましたね。ですから前回のマイナス14.0万人から比較すると改善されてはいますが、事前予想とは大きな乖離がありました。

発表直後は結構な勢いで下落しましたが、それほど大きくは影響を受けていません。少なくともトレンドの転換期とはならなかったようです。(発表直後はスプレッドが0.2pipsから54.0pipsくらいまで広がる瞬間があり、驚きました)

失業率は6.3%と事前予想の6.7%よりも良い数値になっています。まあ、アメリカの失業率の計算式も独特なので、他国と安易に比較することはできないでしょう。それをいうとNFPもダブルカウントされていますし、正確な雇用を反映はしていないでしょう。あくまでも指標ですね。

10年国債利回りはこの2日間で1.13%から1.18%まで上昇。このあたりが米ドルの下値を支えている状態です。貿易収支もマイナス666億ドルでしたが、雇用統計を含めてほぼ折り込み済みだったための動意薄だったのではないでしょうか。だいたい予想した通りです。

クロス円は軒並み円安

新興国通貨を含め、クロス円は軒並み円安で動いています。日経平均株価が30年ぶりの高値となれば当然の流れではあります。円を売って株を買う典型的なパターンです。

ユーロドルは膠着状態。狭いレンジでのもみ合いですが、ややユーロ売りの流れでしょうか。本格的に米ドルが上昇トレンドになれば1ユーロ1.2ドルのサポートラインをブレイクしそうです

ユーロドルの日足チャート

株価急落でドル買い?ドル売り?

通常ならば円買い

どこで株価が急落してくるのか、1ヶ月後? 半年後? タイミングはわかりませんが、そのときに米ドルは買われるのか、それとも売られるのか、そこが大きな分かれ目です。

通常ならばリスクオフは株売り円買いの流れになるので、円高に傾きます。米ドルは売られてドル円も急落していくことになりますが、ここ最近は通常の流れではないので、悩むところです。アメリカの財政政策が遅れることになれば株価は下がり、米ドル買いになるという声も聞かれます。まあ、今の政権で財政政策が遅れることはほとんど考えられないので、あまり想定する必要はなさそうです。

ただここでポイントなのは、「リスクオフ=ドル買い」というのが市場のコンセンサスになっているという点です。そうなると株価急落はドル買いという流れになる可能性が高いです。

金融引き締めが株価急落のトリガー

現状を考えると株価が下落する材料があまり見当りません。一番大きな影響を与えるのは、金融緩和から金融引き締めに転換するケースです。つまりFRBがFFレートを引き上げるということになります。しかしパウエルFRB議長の毎月の声明を聞いている限り、利上げは当分先の話になりそうです。噂先行ですから、実際の利上げよりも速く相場は動くでしょうが、それでもやはり先の話ですね。

インフレ指標が目標のプラス2.0%を達成すると、利上げ予測の声を多く聞かれることになるでしょう。しばらくは経済指標をしっかり確認していくことが重要になりそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました