FXのスワップポイントの仕組み
スワップポイントは毎日貰える
FXの利益は、為替差益によるキャピタルゲインと、金利差による利息のインカムゲインのふたつに分かれます。この金利差による利息のことを「スワップポイント」（スワップ金利）と呼ぶのです。政策金利の低い国の通貨を売って、金利の高い国の通貨を買うことでスワップポイントが付与されます。外貨預金と異なりFXでは「毎日貰える」という点が大きなメリットです。
じゃあ、超低金利が続いている日本やユーロの通貨を売って、アメリカの通貨を買えばいいのかな
アメリカのFF金利も0～0.25％と一時期に比べると利下げが続いているんだ。だからスワップポイントもあまり期待できないんだよ
スワップポイントはブローカーによって異なる
ちなみに厳密に政策金利を反映しているわけではありませんし、FXブローカーによってスワップポイントは異なります。例えばドル円（USD／JPY）の通貨ペアで、ロングポジションだとプラススワップになるFXブローカーもあれば、ロングポジションでもショートポジションでも、どちらでもマイナススワップというFXブローカーもあるのです。マイナススワップだと毎日少しずつ損失が積み上がっていくことになります。
FXブローカーによってロールオーバーの時間帯も異なります。基本、営業日のクローズ時点でポジションを保有していなければスワップポイントは発生しません。水曜日（または木曜日）は週末分を含めた3日分のスワップポイントが付与されるのでお得です。
取り引きしたい通貨ペアのスワップポイントが高いFXブローカーを選ぶといいんだ
同じFXブローカーで同じ通貨ペアであっても、スワップポイントは変動制なので日々違うよ。詳しく知りたい場合はそのFXブローカーのスワップカレンダーを確認しよう
スワップポイント狙いでポジションを抱えすぎるのは危険
上記のDMMFXスワップポイントは1Lot（1万通貨）のスワップポイントです。2Lot保有していればスワップポイントも2倍、10Lot保有していればスワップポイントは10倍となります。安定して毎日利益を積上げられるので、スワップポイント狙いのスワップトレードをするトレーダーもいます。
以前はオーストラリアの豪ドルやニュージーランドドルなどが高金利通貨として人気でしたが、現在の金利は低いので米ドルと何も変わりがありません。代わってトルコリラやメキシコペソといった新興国通貨がスワップポイントは狙い目です。ただし新興国通貨はカントリーリスクも抱えており、暴落すると蓄積したスワップポイントは簡単に吹き飛び、ポジション量が多い分だけ為替差損が大きくなるので注意が必要です。
2015年のスイスフランショックでは、変動が激しすぎてインターバンクが価格を付けられず取り引きが一時的に停止され、値飛びした状態で強制ロスカットも作動しなかったために莫大な損失を抱えるといったケースもありました。
スワップポイントは、FXではおまけと割り切った方が無難
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