スキャルピングを避けるべき理由
肉体的な疲労
FXのトレードスタイルは、エントリーからエグジットまで数秒間という超短期売買の他に、数ヶ月間から数年間ポジションを保有したまま売買しないという長期型まで様々です。その中で、最も短い時間で売買を繰り返すトレードを「スキャルピング」と呼びます。5pips~10pipsの含み益になったら利益確定、3pipsの含み損になったら損切りといった幅で売買するので、1日に100回以上のトレードになることもあります。
勝率は高くても1回の取り引きで得る利益が少ないことから、取り引き回数を増やしていく必要があるので、常に画面上のチャートとにらめっこ状態です。FX専門トレーダーというとこのようなイメージが強いのではないでしょうか。なにせFXは平日24時間取り引きができますので、やる気になればずっとスキャルピングし続けることが可能です。こうなると生活リズムはめちゃくちゃになり、睡眠時間も確保できず、疲労が蓄積していきます。ですからFX初心者は、スキャルピングは避けるべきです。
精神的な疲労
FXでトータルで勝つための鉄則は「自分で決めたルールをとことん遂行すること」です。10pipsで利益確定、マイナス3pipsで損切りと決めたのであれば、それを徹底して守る必要があります。しかし、実際に取り引きをして含み損が生じると、「またレートは戻ってくるだろうから、損切りしないで待とう」という気持ちになりがちです。誰でも損はしたくないものですから、この気持ちはよくわかります。
しかし一端ルールが崩壊すると、ズタズタになるのがFXの怖さです。例え10pipsの利益を10回積上げても、1度200pips負けたら大敗です。損切りできないと強制ロスカットになるまで含み損を抱え続けてしまう危険性があるのです。いくら勝率が良くても「損大利小」ではトータルでFXに勝つことはできません。スキャルピングを成功させるためには固い決意と実行力が必要になります。ここでメンタル面をやられてFX界から退場していくトレーダーも少なくないのです。精神的な疲労を最小限に留めるためにも、スキャルピングは避けるべきです。
スキャルピングするのなら自動売買ツールを利用すべき
体力的な負担や精神的な負担をカバーしてくれるのが、「自動売買ツール」になります。一度決めた値幅で利益確定も損切りもきっちりと実行してくれます。なにせ本業に勤しんでいる時間帯も、寝ている時間帯もどんどん売買を繰り返してくれるので、まったく負担なく不労所得を得ることができます。
ただし自動売買ツールは「手数料がかかる」、「スプレッドが広い」、「ある程度は自分で分析しないと損失がどんどん膨らむ」といった側面もありますので、よく確認してから利用するようにしてください。ツールの内容は為替ブローカーによって異なります。ストラテジー(戦略)の実績やランキングなども公表されているケースが多いので、そちらも参考にしてください。
FXに慣れるまでは、チャンスのときだけ取り引きしよう。1日1回、2日に1回のトレードでも問題ありません。
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