FXの目指すべき年利はどのくらいなのか?FXで失敗している人は目標設定がおかしい

FX【リテラシー向上編】
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2021年3月29日のアルケゴスショックによって証券会社や金融機関が多額の損失を受ける事態に陥りました。200億ドルのポジションが強制清算されたと伝わっており、改めてレバレッジを効かせて取引することのリスクの高さを浮き彫りにしています。証拠金取引の中でもFX(外国為替証拠金取引)はレバレッジが高めで、ハイリスク・ハイリターンの資産運用ですが、どのくらいの年利を目標に設定すべきなのでしょうか?FX初心者が失敗する要因になりやすい年利目標について今回はお伝えしていきます。

FXの年利目標は10%

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投資に大切なのは「手法」だけじゃない

FXで失敗する人は資産管理できていない

FX初心者はまず手法に注目しがちです。「このEAを使えばこれだけ稼げる」とか、「このインジケーターを使えばこれだけ勝率が上がる」とか、「このトレード方法だと絶対に利益が出る」とか、そういった誇大宣伝文句によく反応します。その信憑性はさておき、手法だけでは投資で成功することはできません。1億円儲けても、翌日に2億円負けるパターンです。一瞬だけ資産が増えても資産運用は意味がありません。単なるギャンブルです。そもそも資産運用とも呼べないでしょう。



投資で成功するために大切なものは、「手法」とともに「資産管理」です。リスクマネジメントとも呼べるでしょう。これができていないといずれ大損して消えていきます。なぜFX初心者があっという間に退場して消えていくのかというと、手法ばかりに注目して、資産管理についてのリテラシー向上をおろそかにしているからです。

長期の視点を持って、「どこまでのリスクは許容できるのか」、「どこまでの含み損になったら損切りすべきなのか」、「リスクリワードレシオはどうなっていて、どこで利益確定すべきなのか」、「実効レバレッジはどうなっているのか」などなど・・・ テクニカル分析やファンダメンタルズの情報収集以外にも考えなければならないことや、備えなければならないことはたくさんあります。そこが不十分であれば負けて当然なのです。

少額の資金であれば高い年利は簡単に出せる

私自身としては、2020年のFXでの資産運用の年利は30%以上でした。2021年も3月時点で年利が30%を超えています。かなり高い年利なのですが、自分は納得していません。理由はいたってシンプルで、

少額の資金だから高い年利になるのは当たり前

だからです。300万円の30%と、300億円の30%では金額が天地の差です。資金が300万円であれば、90万円稼げば年利30%なのです。300億円の資金だとすると、1億円の利益を出しても年利1%にも届きません。

よくFXで年利200%とか、年利300%とか異常な年利を宣伝文句にしているのを目にしますが、そのからくりは簡単で、資金が少ないからできることなのです。じゃあ、300億円の資金で同じ事ができるのかというと、それが実現できるトレーダーは世界でも一握りでしょう。そもそも世界一のトレーダーといわれているウォーレン・バフェット氏ですら、年利は20%ほどです。ですから年利30%なんて永延と続けられるものではないということです。それが継続できたら世界一の資産家になれるでしょう。

FXの年利目標はどのくらい?

年利20%の威力をまず知ろう

年利30%と聞くと、「そんなの月利で超えるわ」という声もあるでしょう。確かにハイリターンのFXでは月利で30%になることも珍しくありません。しかしその調子で年間いくと年利360%とかいう数字になります。勝つ月もあれば、負ける月もあるので、実際の平均はもっと低くなります。

「えー!年利30%なんて少なすぎる」と思う人は、長期視点で改めて計算してみましょう。ちなみに先ほど紹介したウォーレン・バフェット氏は年利22.6%を37年間続けたという伝説があります。長期の資産運用には「複利効果」が加わるので、これを実現すると恐ろしいことになるのです。

もし100万円の資産で、37年連続年利22.6%を成功させたら、

最終的な資産はおよそ19億円です

(実際は税金を払ったりなどもっと減りますが、計算上ではこうなります)

つまり、年利20%でも長期で継続できたら凄いことになるのです。実現可能なのは最初だけです。到底同じような感覚で取引なんてできなくなります。損切りが1,000万円とかちょっと考えたくないです。異常なメンタルの強さを要求されることになるでしょう。

逆に考えると、年利20%を稼げるマインドを変えないでいければいいわけです。無理なトレードをしなければ年利20%は可能だと思います。そのためのリスクマネジメントが当たり前になって、1,000万円だろうが、1億円だろうが平気で損切りできるようになれれば、資産運用は成功するはずです。

FXの年利は10%を目標にするのが妥当

今回のアルケゴスショックについては、100億ドルの資産に対して、500億ドル以上のポジションを保有していたそうです。単位が円じゃなくて米ドルですからね。想像を絶する金額になっています。

ここはケーススタディするべきだと考えて、ポジションを私も減らしました。ドル円は1ドル112円を目標に1年間ちかくポジションを保有してきましたが、半分は利益確定しました。もっとリスクマネジメントを考えていこうという視点です。年利についても今年まではさておき、来年以降は10%くらいが目標でいいのではないかと考えています。年利30%以上を狙ったトレードスタイルはリスクがありすぎでした。

年利10%だとしても、不動産の実質利回りは都内でも5%ぐらい、株式でも同じくらいが平均ですし、投資信託だと4%ぐらいだとしても、かなり高めです。問題は年利10%を20年間続けられるかどうかです。続けられたら超一流ですよね。ただし20年間出金しない覚悟も必要でしょう。生活のためにFXをやっていたんでは複利効果は得られません。

ということで、FXを始めるのであれば、年利10%ぐらいが目標でちょうどいいのではないでしょうか。

まとめ

年利10%でいいのであれば、年間に数回トレードするぐらいでいいのではないだろうかと思います。FX初心者は取引回数が増えるほど負けるので、チャンスのときだけ参加するぐらいでちょうどいいのです。ただしブローカーには嫌われると思いますがw

2024年4月28日更新

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