FXのpipsの単位の仕組みと計算例
pipsは基本最小取引単位
FXを始めると「pips」（ピプスまたはピップス）という単位で混乱するかもしれません。確かに義務教育では学ばなかった単位ですね。percentage in pointの略ですから、百分率で1％を表します。例えば円だと1円が基本最小単位ですが、その100分の1がFXの1pipsです。つまり「1pips＝0.01円」ということになります。これは昔の貨幣でいうところの「1銭」です。ということは、「1pips＝0.01円＝1銭」という意味になります。
ドル円で、1ドル107.000円から1ドル107.153円に為替レートが上昇した場合、「0.153円＝15.3銭＝15.3pips」上昇したということです。ドル円のスプレッドが0.2銭というブローカーが国内には多いですが、これはスプレッドが0.2pipsということになるので、Ask（買値）が1ドル107.153円だとすると、Bid（売値）は107.151円ということになります。
そっか、円の小数点を2桁ずらすだけでpipsで表せるんだ
そうだよ。ただし、ドル円やクロス円の話であって、他の通貨ペアだと異なるのでその違いを理解しよう
ドル円・クロス円以外のpipsの変換方法
ユーロドルを例にしてみましょう。アメリカの基本最小単位はドルではなく、セントになりますので、1pipsは1セントの100分の1を表しています。1ドルから計算すると10000分の1です。つまり「1pips＝0.0001ドル」です。1ユーロ1.1000ドルから1ユーロ1.1234ドルに上昇した場合、「0.0234ドルの上昇ですから、234pipsの上昇」ということになります。
じゃあ、小数点を4桁ずらせばいいのか
そうそう。日本円を含まない通貨ペアはぞれで計算しよう
ドル円で100pips勝つといくらの利益になるのか
FXの話になると「今月は30万円利益が出た」という表現ではなく、「今月は500pips抜いた」といった表現になります。500pipsといわれてもFX初心者であればピンときません。しかも取引量によって500pipsの利益は変わってきます。
わかりやすく100pipsで考えてみましょう。取引単位が千通貨で、1Lot保有している場合、「0.01×100×千＝千円の利益」になります。しかし、取引単位が1万通貨だったら、同じ1Lotであっても「0.01×100×1万＝1万円の利益」です。海外のFXブローカーだと1Lotが10万通貨というケースが多いですが、そうなると100pips抜くということは10万円の利益を出すということです。
毎月の目標を決めてトレードしていると思うけど、金額で設定すると無理が生じてくるので、pips単位で目標を決めた方がいいよ。
最初はどのくらいのpipsを稼げればいいのかな？
まずは1pipsでもプラスにすることが先決なんだけど、目標としては月に150pipsくらい抜きたいよね。ボラティリティ（変動率）の低いドル円でも充分可能だよ
1pips＝0.01円＝1銭
ただし、ドル円・クロス円以外は、1pips＝0.0001（ドル）
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