世界中のインフレの高まり、不透明なオミクロン株の登場で、市場がとても読みにくい状態が続いています。今回はそんな中で安定的に利息を稼ぐことができる「メキシコペソ/円」（MXN/JPY）の実践トレードについて紹介していきます。
為替差益と利息と両方チャンス！！
メキシコペソ/円 の魅力
通貨が安い！！
メキシコペソ/円 の最も魅力的な点は、
「通貨が極めて安い」
という点です。2021年12月9日13時時点で メキシコペソ/円 は1ペソ5.428円をつけています。ドル/円は1ドル113.662円ですから、およそ1/20の通貨価値ということになります。
1万通貨で比較すると、ドルは113万円、 メキシコペソだと5万円の証拠金ということになります。これにレバレッジ25倍を効かせると、1Lot（1万通貨）の取引に メキシコペソ/円 は2,171円しかかかりません。ドル/円だと1Lotに45,460円もかかるわけですから天地の差があります。同じ新興国通貨では、南アフリカランド/円とトルコリラ/円がメジャーですが、 南アフリカランド/円は1ランド7.22円、トルコリラ/円も大暴落中とはいえ8.3円ですから、圧倒的にメキシコペソ/円は安いのです。つまり、同じ資金で比べたときに、たくさん保有できるということです。
将来性の部分
治安の問題などカントリーリスクはもちろんありますが、やはりアメリカと密接に関わっているという点がメキシコの強みです。工業製品、部品製品のアメリカへの輸出が経済の土台になっていますので、そのアメリカ経済が回復していけばメキシコ経済も潤います。メキシコ中銀は2021年の実質GDP成長率の予測を6.0％から引き上げ、6.2％としました。しかも産油国なので原油価格高騰は追い風です（オミクロン株の登場で原油価格は急落していますが）。
私としては、コロナ禍前の1ペソ6円台への回復の可能性はかなり高いと考えています。そうなると必然的に5円台の下は買いということです。今回のオミクロン株の登場でリスクオフとなり、1ペソ5.13円まで急落していますので、明らかにチャンスということで、26Lot（26万通貨）ロングポジションを保有してみました。
為替差益と利息のWで稼げるメキシコペソ/円
利息（インカムゲイン）
正直、新興国の政策金利が高いといっても、アメリカが本格的に利上げとなれば、資本は米ドルに流れます。それは当然の流れで、南アフリカも11月に久しぶりに利上げしましたが完全に動意薄の状態です。メキシコも利上げになるでしょうが、期待しているほど上昇はしないでしょう。そんな中でスワップポイントなのですが、メキシコペソ/円は1Lotのロングでプラススワップが7～8円というのがDMMFXの状況です。南アフリカランド/円で8円、ドル/円に限っては今日は3円ですから、まあそこそこですね。オミクロンショック後のメキシコペソ/円の利息を見てみましょう。
およそ2週間ぐらいで、2,832円の利息
になっているのがわかります（緑枠がスワップポイント）。今どき200万円銀行に預けたって年間の利息はこんなにいきませんよ。8×26×365＝75,920円ですから、ただ保有しているだけで年間7万円以上の利息になるということです。利上げしてスワップポイントが上がればもっと稼げます。これは大きいですよね！実際投資している資金は、レバレッジ25倍で55,120円なんですよ･･････
為替差益（キャピタルゲイン）
先ほどのポジション照会の建玉評価損益を見てもらえばわかるように、為替差益も3万円超えています。つまりメキシコペソ/円はインカムゲインとキャピタルゲインの両方を稼げるお得な通貨ということです。ただし、暴落したら貯めてきた利息なんて簡単に吹き飛びますので、そこのケアは必要。底はどれくらいなのかというと
現状としては5.1円ぐらいがサポートラインですね。2020年4月には4.2円まで急落していますので、底はこの辺りということになるでしょう。4.2円を割り込んできたらトルコリラの二の舞になる危険性がありますが、トルコほど金融政策がメチャクチャになっていないので、そこまで心配する必要はないかなとも思っています。5円下値であればまだ買い足ししたいぐらいですね。ここまで上昇してくると、もう様子見で、ひたすら利息を貯めるために保有し続けることになるでしょう。銀行に預金したり、つみたてNISAよりも効果的に増やしていける方法です。
まとめ
米ドルとユーロ、日本円の動きが予測しにくい状態なので、今回は「メキシコペソ/円」に注目してみました。安いというのがやはり精神的な負担が小さくていいですね。
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