国内大手ブローカーである「DMM FX」には、「取引応援ポイントサービス」という取引に応じたキャッシュバックがあります。海外FXボーナスと比較すると規模の小さなものですが、「出金可能」という大きなメリットがある点は見逃せません。今回はDMM FXの 取引応援ポイントサービス のルールと注意点についてお伝えしていきます。
取引応援ポイントサービス のルール
まずはしっかりと、 DMM FXの 取引応援ポイントサービス のルール を理解するところから始めていきましょう。
ポイントランクによって付与されるポイントが異なる
ポイントランクとは取引量に応じたステータスで、取引量が多いトレーダーの方が有利になっています。3種類のポイントランクがあり、最初は「ブロンズクラス」、次に「シルバークラス」、最後に「ゴルドクラス」となり、その上はありません。最高でもゴールドクラスです。違いを分かりやすく説明すると、ブロンズクラスが1ポイントのところシルバークラスだと2倍、ゴールドクラスだと3倍という感じです(通貨ペアによって内容は異なります)。
新規取引回数の判定によってポイントランクは上がります。3ヶ月連続で新規取引回数が10回以上だとシルバーランクにすぐ上がれます。この条件を達成することは容易ですが、ゴールドランクは直近3ヶ月の新規取引回数が毎月200回以上といきなりハードルが高くなります。注意しなければならないのは、「10Lotの取引でも、100Lotの取引でも新規取引回数1回のカウントは同じである」という点です。つまり100Lotの新規取引を2回すれば一ヶ月分のノルマをいきなり達成できるわけではありません。これだとあと198回の新規取引が必要です。ちなみに決済取引はカウントされません。往復の取引で1回のカウントと考えればいいでしょう。
月末にランク判定があり、3ヶ月連続で200回以上の新規取引を達成すれば、翌月からゴールドランクとなります。もちろん条件を常に達成していないとランクダウンです。
付与されるポイントはどれくらいなのか
1Lot(1万通貨)の新規取引につきポイントが付与されます。こちらは回数ではないので、100Lotの取引であれば100倍のポイントが付与される仕組みです(DMM FXは、1回の注文数量の上限が100Lotです)。決済取引は含まれないので、こちらも往復で1回ポイントが付与されると考えてください。
通貨ペアによって付与されるポイントが異なり、米ドル/円だとシルバーランクでも1Lotで1ポイントしか付与されませんが、ユーロ/英ポンドであれば3ポイント付与されます。ゴールドランクだと4ポイント付与される通貨ペアもあります。米ドル/円は最高ステータスのゴールドランクでもわずか2ポイントです。なお、1ポイントは1円と同じ価値です。
海外のFXブローカーだと、入金100%ボーナスとか、1Lot(10万通貨)の取引で6ドル相当のボーナスキャッシュバックといったド派手なキャンペーンを開催していますから、それと比較するとあまりにも小規模なのですが、ボーナスについては金融庁の規制がありますので仕方ないでしょう。ただし、海外のボーナスは出金不可がほとんどで、残高から少しでも出金すると消滅するといった使いにくいルールがあるのに対し、 DMM FXの 取引応援ポイントサービス は現金化でき、出金できるというメリットがあります。
取引応援ポイントサービス の注意点
知らないと損する注意点が、 DMM FXの 取引応援ポイントサービス にはあります。
1000ポイントからしか現金化できない
例えばシルバーランクで米ドル/円を1年間トータルで、200Lot分新規取引をしたとしましょう。この場合、付与されるポイントは200ポイントです。実はこれだと現金化できません。理由は現金化できるのは1000ポイントからだからです。つまり800ポイント不足していることになります。米ドル/円の場合は、年間1000Lot以上の新規取引がないと1円も受け取ることはできないということです。
自分のポイントがどのくらい貯まっているのかは、ログインしてマイページの「総合口座照会」の中にある「ポイント通帳」をクリックするとすぐにわかるようになっています。「利用可能ポイント」という欄に記載されている数値が貯まっているポイントです。
1年経過すると期限切れになる
もっとも注意しなければならないのは、「取引応援ポイントサービス の期限が1年間」だということです。期限を過ぎてしまったポイントについては、利用可能ポイントではなく、「期限切れポイント」に記載されます。これについてはもう現金化できない消滅したポイントということです。
つまり、最低でも1年間のうちに1000ポイントを貯めて、すぐにポイント交換する必要があるのです。これを忘れているといつの間にか期限切れポイントだけがどんどん蓄積され、もったいないことになります(自分はそうでした・・・現状1653ポイント期限切れポイントになっています)。特に期限切れが近いので注意してくださいというアナウンスはありません。そもそもこの 取引応援ポイントサービス を知らずに DMM FX を利用しているトレーダーもいるのではないでしょうか。 DMM FX 側が積極的に教えてくれることはないので、自分で調べて、自分でしっかり管理することが重要になります。
まとめ
実際にやってみるとメキシコペソ/円のスワップポイントの方が楽に多く稼げるので、 取引応援ポイントサービス については重要視していません。頑張って頑張って年間1,000円ほどですが、現状のポジションだとメキシコペソ/円のプラススワップで毎月5,000円の利益です。ただ、おまけのサービスとして覚えておいた方がお得なことは確かです。特に膨大な取引量になるトレーダーにとってはかなりのメリットになるのではないでしょうか。
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