FX恐怖の体験談 世界をあっと言わせた大事件【2016年版】2020年はその再現なるか?

FX【実践トレード編】
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FXをやっていると、突然、思いもよらない出来事に遭遇し、驚くような体験をすることがあります。特に私の印象に強く残っているのは2016年です。「ニュースを鵜呑みにしないこと」というFXの鉄則を思い知らされた年でした。FX恐怖の体験談をここに綴ります。

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2016年6月24日

米ドル/日本円の相場

2016年6月24日と聞いてピンとくる方も多いのではないでしょうか。2016年当初は今と違い、ドル円がまだ1ドル121円をつけていた時代です(わずか4年前のことですが・・・)。そんな世界を激変させたのが、イギリスのEU離脱問題、いわゆる「Brexit」です。国民投票まで進んだこの問題によって、市場の警戒感は強まり、一時1ドル106円まで下落。しかし、どこのニュースを見ても「投票結果で離脱はしないだろう」という意見がほとんどで、私もまったく疑う余地がありませんでした。そうなると選挙結果前の1ドル106円は「買いの大チャンス」です。1ドル115円くらいまで値を戻してもかなり稼げます。ですからレバレッジを効かせて最大限ロングポジションを抱えたことを覚えています。これが大惨事を招くのです。

当時の私は現在のフリーランスの生活とは異なり、自車で1時間かけて通勤していました。昼頃めがけていつものように出社したのですが、このわずか1時間でドル円は凄まじい変動を起こします。国民投票締め切りが日本時間で24日午前6時です。この段階に至ってもニュースでは残留確実という楽観ムードが漂っていました。そこから市場が慌ただしくなり、1ドル103円まで下落したり、1ドル105円まで上昇したりと短時間でびっくりするようなボラティリティ(変動率)の高さを見せます。そもそもドル円の通貨ペアは、最もボラティリティの低い通貨ペアですから、これだけの値幅で上下するのは貴重です。両建てしてればかなりのプラスを稼げたはずです。

国民投票の結果が大サプライズ

そして昼前に離脱派勝利というサプライズニュースが世界中を駆け巡ります。私はちょうど運転中で、スマホにチャートを映して赤信号で停車するごとにチャートを確認していましたが信じられない動きをしていましたね。赤信号から赤信号までの距離だけで普通に1円、2円下落していました・・・。それが次々続くのです。恐怖の時間でした。一気に急転直下、安値がなんと1ドル97円台という大暴落朝起きて3時間くらいの間で800pipsも下落していました

恐ろしいことに当時の私はストップロスを設定しておらず、この大暴落の直撃をくらっています。スイスフランショックのような取り引き停止状態になっていたら、強制ロスカットも作動せず、借金返済の追証が発生していたことでしょう。最悪の事態にはならず、強制ロスカットで元本を失うだけで済んだといえば済んだんですが、元本を失うっていうのもかなりの痛手ですからね。元本割れとは意味が違うので、為替をする資金を失ってしまったわけですから・・・。出社した私は青ざめて、もう疲れ切っていました。そこから一日の仕事をするってキツいですよー。失った金額ばかりが頭の中をぐるぐる回っている状態ですから。

ちなみにその日のうちに1ドル102円まで値を戻しているのですが、強制ロスカットされてしまったらどうしようもありません。ポジションすべて決済されて損失が確定しているのですから。せめて含み損を抱えるぐらい耐久力があれば大きな損失にはならなかったんですが、ギリギリまでポジションを抱えたのが大失敗でした。「世界中で当たり前と言っていたことが、普通に覆ることもあるんだ」という経験ができました。で、これが同年11月のアメリカ大統領選挙に繋がるのです

アメリカ大統領選挙結果

イギリスのBrexitで学習した私は、圧倒的に不利だと思われていたトランプ氏の当選を予想していました。これ自体は正解だったんです。ただ、問題は「トランプ氏がもし大統領にでもなったら市場の警戒感はMAXまで高まる」つまり「凄まじい円高になる」という話を鵜呑みにしていたことです。

これは逆に退社時の車の中での話になるのですが、トランプ氏が当選して、予想通りだとほくそ笑んでいたのもつかの間のこと、当選したトランプ氏の演説が車内に流れました。これが意外にまともだったのです。すると円高トレンドが反転、リスクオンのムードが高まり、ドル高になるという予想外の動きになります。当選した直後にさらにショートポジションを買い足していた私にとっては、大誤算でしたね。まさかトランプ氏が当選してドル高トレンドになるとは・・・

2020年の今年はこのアメリカ大統領選挙の年です。2016年、トランプ氏は圧倒的に不利な状態で、大方の予想では惨敗でした。それでも下馬評を覆して当選したのですから、2020年も一発逆転の可能性があります。トランプ氏は選挙延期を訴えているようですが、それも戦略のひとつかもしれませんね。「確実」といわれているニュースでも、実際は真逆なことが起こるのが現実社会ですので、注意してください。

まとめ

ということで思い出したくもない2016年。しかし納得いかないのは、イギリスのBrexitは未だに揉めており、合意なき離脱がようやく成立する感じ。貿易協定やらなんやらでまだまだ揉めるでしょう。あの頃よりEUを離脱することの問題が鮮明になり、世代間でも考え方は変わってきています。「なんだったあの国民投票は?」とボヤかずにはいられません。トランプ大統領になって株価は上がっていますが、国はより分断されている感じ。民意って何だろう・・・。

まあ、とりえず私として学ぶべき点は「情報は信じすぎないこと」でしょうか。特に近年はあり得ない想定外の出来事が多々起こるので、そういった面へのリスクマネジメントはより重要になってきそうです

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