FXの分析:2020年10月の注目点と為替予測

FX【実践トレード編】
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早いもので2020年も年末が近づいてきました。コロナ禍の影響もあり、例年になくボラティリティ(変動)の高かったドル/円ですが、ここ最近はもみ合いが続いています。今後の注目はなんといっても「アメリカ大統領選挙の行方」ですが、はたして為替はどのような動きをしていくのでしょうか?テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の両方から10月の為替予測をしていきましょう。

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テクニカル分析

ドル/円のチャート

DMMFXチャート

日足チャートで確認すると、一時期の保ち合いの状況から下放れの状態。大きな下落トレンドを形成しましたが、そこからまた盛り返して1ドル105円半ばでもみ合いとなっています。1ドル106円をブレイクすると大きな上昇トレンドとなりそうです。

トランプ大統領のコロナ感染でリスクオフとなり、一時は1ドル105円を割り込みましたが、10月5日には退院のニュースが報道され、再び市場はリスクオンとなっています。トランプ大統領とバイデン候補による初回のTV討論会は情勢を大きく変えるものとはならず、リベートの内容自体が批判を浴びるだけで終わっています。

1時間足のチャートで確認すると、1ドル105.75円の売り注文が厚く、ここで反発しているようです。日足の上値を結んだラインがレジスタンスラインになっています。

ユーロ/ドルのチャート

ユーロはドルよりも堅調を維持。1ユーロ1.16ドルがサポートライン。1ユーロ1.19ドルあたりがレジスタンスラインです。1.2ドルを達成し、一気に利益確定の動きが入り、反発しましたが、また盛り返しており、もみ合いの状態です。アメリカの情勢が不透明なだけにユーロ高はまだまだ可能性があり、1.2ドルブレイクにも注意が必要でしょう。

ファンダメンタルズ分析

好調な経済指標結果

ここ最近のアメリカの重要経済は好調ではあります。雇用統計はいまいちだったものの、他はかなり調子はいいです。

10月5日 ISM非製造業景況指数 予測)56.3 → 結果)57.8
10月2日 失業率 予測)8.2% → 結果)7.9%
10月1日 新規失業保険申請件数 予測)85.0万件 → 結果)83.7万件
    PCEコアデフレーター 予測)プラス1.4% → 結果)プラス1.6%
9月30日 消費者信頼感指数 予測)90.0 → 結果)101.8
    ADP雇用統計 予測)プラス64.8万 → 結果)プラス74.9万
    第2四半期GDP確報値 予測)マイナス31.7% → 結果)マイナス31.4%
9月22日 中古住宅販売件数 予測)600万件 → 結果)600万件
    リッチモンド連銀製造業指数 予測)プラス12 → 結果)プラス21

インフレ指標がプラス2.0%に近づいている点は好材料です。ただ、どの要素も為替レートを大きく左右するほどの影響力を与えていない状態です。アメリカの政治情勢、金融政策に注目が集まっているからでしょう。

共和党VS民主党

毎回のように記載している追加経済対策ですが、未だに決まっていない状態です。共和党の5,000億ドル規模の対策案と、民主党の3兆ドル規模の対策案ではあまりにも隔たりが大きくなかなか歩み寄れていません。民主党の反対のせいで決まらないという状態を作り、大統領選挙に追い風を作りたいという共和党の戦略も見え隠れしています。民主党としても共和党の「スキニービル」(骨と皮の法案)を認めるわけにはいかず、毎日のようにムニューシン財務長官とペロシ下院議長の話し合いについての報道が流れるものの決まりません。

大統領選挙に大きな影響を持つ連邦最高裁判事についても揉めており、目下こちらの方が早く解決しないといけない問題に移行してしまっている感じです。特別措置は続々失効をむかえており、ディズニーで3万人弱の削減、ユナイテッド航空・アメリカン航空で合わせ3万人の削減と、一日も早い対応が求められています。大統領選挙の影響で問題がもつれにもつれているので、経済対策実現への期待感が低下、これがドルの重しのひとつになっています。

大統領選挙は11月ですから、しばらくは混沌とした状態が続くでしょう。どちらに動くのかなかなか読みにくい状態で、日和見といった傾向が強いですが、一番期待できる要素が追加経済対策なだけに、ここが実現化して10月中にドル高になることを予測していますFRBは、パウエル議長が9月22日の声明で金融緩和が長期化することに触れてはいるものの、イールドカーブやマイナス金利には言及していない点もドルにはプラスに働いています

まとめ

中途半端な時期だけに10月のドル高は厳しいとは思いますが、経済指標が良好なだけに、きっかけさえあれば一気にドル高という期待感もあります。スワップポイントが1Lotで7円、8円という中で貯まったプラススワップが7,500円を突破していますが、まだこの状況が続きそうではありますね。


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