2021年もあっという間に1月中旬を過ぎ、2月が迫ってきました。1月に発表されたアメリカの経済指標は総じてネガティブ。ただしそれでも1ドル104円を挟んだ狭いレンジでの攻防が続いています。20日にはいよいよバイデン氏のアメリカ大統領就任式。
今後は1ドル104円がサポートラインになる
1月の経済指標結果とドル円の日足チャート
経済指標結果
雇用統計は最悪の結果でしたが、その後の経済指標の結果も芳しくありません。13日の12月CPIこそほぼほぼ事前予想通りでしたが、14日の新規失業保険申請件数は78万件の予想から悪化し、96.5万件。1
15日の12月小売売上高も0.0%の事前予想を下回り、マイナス0.7%。自動車関連を除いた指標も、マイナス0.1%の事前予想を大きく下回るマイナス1.4%でした。12月PPIも同時刻に発表になりましたが、コアも含め大方、事前予想よりも0.1ポイントのマイナス。NY連銀製造業景気指数もプラス6.0のところが、プラス3.5。ミシガン大消費者信頼感指数も80.0が、79.2と、鉱工業生産だけが大幅プラスでそれ以外はかなり厳しい結果でした。
コロナ感染拡大の影響を物語っている数値になっていますが、市場は織込み済みだったということでしょう。14日にはパウエルFRB議長が、利上げのタイミングはまだまだ先と断言し、このハト派の発言がドル売りに影響したぐらいです。15日にはバイデン氏から追加経済対策総額1.9兆ドルについての声明がありました。
日足チャート
もちろんドルへの売りの圧力がかかっていますが、そこまで大きな影響は受けていない感じです。1ドル103.50円あたりがサポートラインとなって、ドルの下値を限定的なものにしています。大統領就任式を控え、いろいろきな臭いニュースも流れており、警戒感は強まってはいるものの、超厳戒態勢が敷かれており、これ以上の混乱は起きないという見方もあります。
バイデン氏の大統領就任式が無事に完了すれば、ドル買いの勢いはつくのではないでしょうか。そうなると1ドル104円が強いサポートラインになりそうです。日本は緊急事態宣言が発出され、その範囲も拡大、宣言の延長や東京オリンピックの中止などもささやかれていますが、日経平均株価はいたって堅調で、28,700円を突破している状態です。株価との相関はほとんどない局面ですが、どちらにせよ極端な円高の流れは収まってきた感じを受けます。
ドル円のスワップポイントは?
DMMFXのスワップポイント
金利差がない状態が継続していますから、スワップポイントは厳しい状態が続いていますね。海外FXのブローカーだとドル円は軒並みマイナスです。ロングポジションでも、ショートポジションでもマイナススワップですから、スキャルピングやデイトレードにするしかないですね。
その点、国内FXの業者はまだギリギリプラススワップになっています。DMMFXのスワップポイントで、ロングだと「プラス7円」、ショートだと「マイナス10円」(1Lot=1万通貨あたりのスワップポイント)
この環境でスワップトレード狙いのトレーダーは少ないとは思いますが、ドル高が続くのであれば1ドル108円までは最低でも待ちたいところですね。スワップポイント狙いでポジションを保有し過ぎると、必要証拠金不足で強制ロスカットになるので注意してください。レバレッジが25倍であっても、実効レバレッジはなるべく低く抑えておきたいところです。今年は平穏でしたが、1年前はフラッシュクラッシュがありましたからね。そのあたりのケア、リスクマネジメントは重要です。
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