FXチャート分析・予測 2020年8月7日(金)は米雇用統計発表日 ドル高の可能性はあるのか?

FX【実践トレード編】
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8月は休暇のかねあいでドル売りが多くなり、円高ドル安になりやすい傾向がありますが、今年はいろいろと想定外のことが起こっていますので、これまでの傾向は当てはまらないかもしれません。注目はなんといっても今晩21:30(日本時間)に発表される米7月雇用統計の結果でしょう。ドル高の可能性はどれだけあるのでしょうか?

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8月の経済指標結果

ADP雇用統計

8月5日に発表された「ADP雇用統計」の結果は、おもいっきりネガティブなものでした。前月がプラス236.9万人で、事前予想はプラス120万人、そして結果は「プラス16.7万人」。最初は一桁間違えて見て、予想より良かったなーって思っていたら、その後で16万人だったことに気づいてびっくりです。ここまで事前予想と乖離していると何なんだ事前予想といった感じです。ただし、前月分がプラス431.3万人に上方修正されています。

あくまでも民間レベルの調査ですから、政府機関も含める雇用統計とはそこまで相関があるわけではないですが、一応先行指標と呼ばれているだけに、これは今晩の雇用統計も厳しいそうです。ただし、これまでを振り返ってみても、ADPがネガティブサプライズで、雇用統計がポジティブサプライズということもあっただけに、期待できないこともないと思います。

先週分新規失業保険申請件数

8月6日に発表された「先週分新規失業保険申請件数」は、前回プラス143.4万件、事前予想プラス140万件に対して、結果はプラス118.6万件とやや改善が見られています。これはプラス材料ですね。

ISM非製造業景況指数

8月5日に発表された「ISM非製造業景況指数」もプラス要素でした。事前予想の55.0よりも良く、「58.1」。これでアメリカの景気見通しがやや改善され、リスクオンの流れがありました。

雇用統計の結果はどうなる?

事前予想は?

7月非農業部門雇用者数は、前回のプラス480万人から事前予想はプラス160万人。失業率は、前回11.1%から事前予想は10.5%、平均時給は前月比が前回マイナス1.2%から事前予想がマイナス0.5%、前年比が前回プラス5.0%から事前予想がプラス4.2%となっています。失業率が前回よりも改善されているのか?雇用者数が160万人もいくのか?16万人ということはないのか?という点に注目です。

どうしても期待してしまうのは、事前にトランプ大統領が「今回の雇用統計はいいぞー」とアピールしている点ですね。その言葉で、もしかしたらポジティブサプライズ?と思っている市場関係者も多いのではないでしょうか。大統領が言ってるだけに信憑性はあります。その分、ネガティブな結果だと反動も大きいのではないかと予測されます。

どうしたらドル高になるの?

かといって雇用統計の結果が良くても即ドル高とはならない可能性もあります。ダウなどは上がるでしょう。株高にはなるけど、そのためにドルが売られるということも考えられます。だとすれば結局はドル安ですね・・・

問題は追加財政政策が決まらないということです。ムニューシン財務長官は、先週から進展なしとまで言い放ちました。この状況下で何をもたもたやっているんだ?という感じですが、このヘッドラインで10年債利回りが0.51%まで下落。当然ドル安。2兆ドルともいわれる大規模な財政政策なだけに、ここが決まるだけでもドルの環境は大きく変わりそうです。しかし、下院議長は今週中の合意を否定しているような状況で、しばらくはドル高は期待できそうもないですね。1ドル105円台はさすがに安値過ぎるとは思うんですが・・・。

後はなんといっても米中関係。良いニュースが聞きたいですね。ライトハイザー通商代表部代表と劉鶴副首相が、第一段階貿易合意の現状評価する機会があるようなので、少しでも歩み寄れればいいですね。

まとめ

辛抱に辛抱を重ねるようなドル。日本でも感染拡大が問題化しているので、リスクオフでも円買いという感じにはならないようにも思えます。そうなるとやはりユーロに流れるのかなー。もしくは仮想通貨。今後は本格的に仮想通貨高、ドル安という図式もあり得るんでしょうね。この状況下でドル高に転じる可能性は20%ぐらいでしょうか。はたして雇用統計結果はどうなる?ドルはどう動くのか?悩ましいところです。

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