北海道未来への投資2 「義経北行伝説 北海道寿都町の義経縁の地を巡る」

北海道の未来への投資
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協力:(一財)日本原子力文化財団

北海道の未来を創造していくうえで、北海道のアセットを見つめ直すことは重要です。北海道後志(しりべし)エリアには泊発電所がありますが、その他にもいろいろな魅力があるはず。

ということで、2回目の今回も原子力文化財団の協力を得て、「義経北行伝説」の足跡を辿り日本海側の町「寿都町」にある「義経縁の地」を巡ってみました!

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カクジュウ佐藤家

1月20日、旭川の早朝5:00はマイナス16℃でしたが、雪も降っておらず、運転はしやすい状態の中、寿都町へGO! 

前回の岩内町弁慶刀掛け岩とまったく同じ道のりなのですが、今回はさらに1時間ほど南下していくことになります。まず目標は「カクジュウ佐藤家」です。

国道229号線沿いにあるので、一度はわからず通り過ぎたものの、気づいてすぐに発見することができました。目の前に車2~3台は止められるスペースがあります。

屋根の洋風六角の明かり取りが特徴的な建物です。雰囲気は戦前に建てられた学校の校舎のようです。かなり歴史を感じます。

義経四天王のひとり「佐藤継信」

カクジュウ佐藤家の前に、源義経の家来で、四天王のひとりに数えられていた「佐藤継信」について、簡単に説明します。

もともとは奥州藤原氏の家来でしたが、義経の平家追討に加わり、1185年の屋島の戦いで義経の身代わりとなって矢を受けて戦死したと伝わっています。

義経はたいそう悲しんで、千株松の根元に葬り、僧侶を招いて供養したそうです。

佐藤継信の子孫が北海道へ

その継信の子孫が明治初期にこの寿都町字歌棄町に建設した洋風・和風折衷の漁業建築物が「カクジュウ佐藤家」です。完成した年は不明ですが、明治3年から20年までの間と考えられています。

福島県出身の商人で、ニシン漁場の親方として漁場経営を行いました。1968年に「漁場建築佐藤家」の名称で北海道有形文化財に指定されているほど貴重な建築物です。

義経北行伝説のルートに、継信の子孫の建物がこうして残っていることは何か縁を感じます。



しかも目の前の海の先には弁慶岬。こうして見ると弁慶岬までかなり遠く感じますが、およそ17kmの距離で、30分かからずに到着することができます。

ということで、次は弁慶岬へGO!

弁慶像が立つ弁慶岬

岬の名称が「弁慶岬」ですから、まさに義経北行伝説の重要地点。同じ後志地方でも小樽から車で2時間以上かかる寿都町の端です。

弁慶像

ここにそびえ立つのが「弁慶像」。大薙刀を右手に持った荒法師。イメージ通りの弁慶の姿が日本海を背にして立っていました。寿都町役場に聞いてみると、駐車場は毎日除雪しているそうで、今日も駐車場はスッキリしていて到着するとすぐに弁慶像を見ることができます。

ちなみにこの岬の先端は裂けており、アイヌ語では「ベルケイ」と呼ぶそうです。蝦夷地に来た和人はそこからこの岬を「ベンケイ」と呼ぶようになったという説もあります。

弁慶はここで誰を待っていたのか?

弁慶像の少し先には看板があり、そこにはなぜここに弁慶像が建てられたのかが記されていました。

義経らと蝦夷地に渡った弁慶は、舎弟である常陸坊海尊が内地で挙兵し、蝦夷地に向かったという知らせを受け、ここで毎日待ちわびていたというものです。

もしその話が本当であれば、弁慶はどのくらいの期間、どんな思いでここに立っていたのでしょうか。吹雪けば一瞬でホワイトアウトになるような極寒の地で、ずっと援軍を待っていたのだとすると切ない話です。

弁慶グッズ発見

帰り道で寿都町の道の駅「みなとま~れ寿都」を発見。ここには弁慶グッズがありそうな予感がしたので寄ってみました。

寿都町出身の漫画家「本庄敬先生」がデザインした風太というキャラクターと共に、そこには弁慶が描かれています。この風太は空飛ぶ妖精をモチーフにしたそうで、その自由奔放さは義経のようです。

弁慶も一緒に登場している商品はいろいろ販売していました。Tシャツとか、マグカップ、ペンなどもありましたが、実用的な部分でクリアファイルを購入。

弁慶にちなんだものは記念撮影用のフレームなども設置しており、寿都町はかなり弁慶推しなんだなーということがわかりました。

まとめ

NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が年初にスタートし、義経も登場してきます。主役は北条義時なので、源頼朝は脇役、義経はさらにその脇役ですから、今回巡った弁慶や佐藤継信がはたして登場するのか!?そちらも興味がありますね。

今回、義経北行伝説に欠かせない地がこの寿都町だということがわかりました。道産子も意外に知らない名所。ぜひこの地に足を運んで、歴史や伝承を感じてみてください。とても新鮮な気持ちになれますよ!

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