2021年FXスタート アメリカの雇用統計が最悪な結果なのになぜドル買い?

FX【リテラシー向上編】
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コロナ感染がさらに猛威を振るっている2021年1月。イギリスは3度目のロックダウン。日本は1都3県からさらに緊急事態宣言の範囲が拡大。人々の危機感は募る一方ですが、NYダウも日経平均株価も上昇。ビットコインも一時の急騰からやや下落したものの高値をつけています。

はたして混沌としている2021年、為替相場はどうなっていくのでしょうか?1月前半の様子から確認してきます。

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1ドル103円を割り込む

止まらないドル安からやや状況は変化

1ドル103円を割り込み102円50銭近辺まで下落したドル円ですが、1月6日を境にややドル高基調に転じています。この時期はかなりごちゃごちゃした時期で、①ドイツ全土でロックダウン ②ジョージア州上院議員決選投票 ③日本は緊急事態宣言間近 ④中国銀行は対ドル基準値を引きあげ、1ドル6.4760元 ⑤世界銀行は2021年の世界経済成長を4%と見通しを発表(コロナワクチンの状況によっては1.6%まで下振れも予想) ⑥アメリカ連邦議会は襲撃によってロックダウン

どの要素がドル買いに繋がり、どの要素がドル売りに繋がるのか混乱状態となっています。ここでドル買いが強まったということは、明らかにリスクオフによるドル買いの動きです。

ブルーウェーブが現実味を帯びる

もうひとつドル買いを支えたのは、上院の議席が共和党50議席、民主党50議席と分けて、ここにハリス副大統領の一票が加わることで、トリプルブルーが実現したということでしょう。


いつの時期から話題にしていたのかも忘れてしまったほど昔から触れてきた、コロナ対策の大規模財政出勤がいよいよ可能になった瞬間です。私のシナリオでは8月、9月には実効され、ドル買いに拍車をかけることになっていましたが、およそ半年ズレています。これで10年債利回りが1.05%まで上昇し、ドル買いに転じました。

雇用統計は最悪な結果

1月の経済指標結果

1月5日 12月ISM製造業景況指数は事前予想の56.6を上回り、60.7
1月6日 ADP雇用統計は事前予想のプラス8.8万人を大幅に下回りマイナス12.3万人
強い相関があるとはいえないものの、この結果で雇用統計がネガティブなものになるという警戒ムードになっています。
1月7日 新規失業者保険申請件数 事前予想の80.0万件から改善され、78.7万件
ただし11月の貿易収支は14年振りの最大赤字で事前予想のマイナス652億ドルを下回ってマイナス681億ドルという結果でした。
ISM非製造業景況指数は事前予想の54.6を上回り、57.2

そして1月8日の雇用統計ですが、非農業部門雇用者数が事前予想のプラス5.0万人を大幅に下回りマイナス14.0万人、失業率は6.8%の事前予想よりも良く6.7%でした。

雇用統計発表時の変動

はっきりいってかなりネガティブな結果ですが、織込み済みということもあったのでしょう。そこまで急落していません。動意薄という感じさえ受けました。日足のローソクも8日以降はかなり長い陽線です。これはトリプルブルーの誕生の時期と重なり、雇用統計の悪化から財政出勤の動きが強まるという期待感が広がったからだと考えられます

ただこれでドルの上昇トレンドが形成されたわけではないでしょう。まだもみ合いは続きそうです。1ドル104円を境にした値動きになりそうです。一時期は4万ドルを突破していたビットコインが3万5千ドルあたりまで下落していますので、ドルに資金を動かしているのではないかも考えられます。

最悪のドル安は回避できそうな雰囲気になってきました。この流れで1ドル108円まではまずは回復してほしいですね。気長に待ちながら、細々とプラススワップを積み上げていきます。

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